寸法:250×600×1100
型番:NSD13/KIRA
電流・電圧・消費電力:5.1A,100V,500W
回転数:1800RPM
□概要
木材や金属に穴を開けたり、ネジ切りや皿穴加工等を行う工作機械。
床に台車で据え付けられ、直立する柱上部の回転主軸をハンドルで上下させることで、テーブル面に置いた材料に穴加工を行う。
「ボール盤」という名前はオランダ語に由来するらしい。
□使用方法
①回転速度の調整
ベルトカバーを開け、段車のベルトを掛け替えることで回転速度を調整する。
薄板ならば高速回転の上段側ローラー(電動機>回転主軸)として、厚板ならば低速回転の下段側ローラー(電動機<回転主軸)とする。
ベルトのズレが無いようにベルトを張り、固定ボルトを締める。
②ドリルビットの取付
ドリルチャックのスリーブを手で回してゆるめ、ドリルビットのシャンク部を挿入。
スリーブを回し締め、チャックハンドルによりチャック穴3箇所をしっかり締める。
起動スイッチを入れ、ドリル先端のブレが無いか確認する。
③テーブル位置の調整
工作物を平万力に水平にしっかり締め付け、テーブル上に載せる。
バリ防止のため、木片等を工作物の下に挟むと良い。
テーブル上下ハンドルでテーブルを上下させ、工作物表面がドリル先端から15~20mmになるように調整する。
④穴あけ作業
右手でハンドルを、左手で平万力を押さえ、軽く試しもみをし、ドリルが正しい位置に当たっているか調べる。
※巻き込まれる危険性があるため、保護手袋や軍手は使用しないこと!!
※特に金属加工の場合は保護メガネを着用すること!
※大穴径の場合には平万力ごと回る危険性があるので、平万力自体をテーブルにボルトで固定すること!
位置が決定したら、右手でハンドルを軽く平均に下げドリルを送り、穴あけする。
大きな穴の場合には、まず小径のドリルビットで下穴を開けてから本穴を開ける。
□各部機能
テーブル:工作物を載せる鋼鉄製の台で中央に丸穴が開いている。テーブル上下ハンドルで工作物の高さを調整する他、水平方向にも可動。一箇所、往年の作業でついてしまったドリル痕がある。
ハンドル:主軸右側についている、三又のポール先に赤いボール状のグリップのあるハンドル。回転主軸を上下させるのに用いる。
高さ調整ダイアル:ハンドルの隣についており、主軸が一定以上から先に進まないように調整できる機構。
段車&ベルト:ベルトカバー内部にあり、電動機側と主軸側で回転速さを調整するのに用いる。
コラム:テーブルを支持するための円柱。
テーブル固定ハンドル:コラム後ろにあるハンドルで、テーブルの水平方向の動きを固定するのに用いる。
テーブル上下ハンドル:コラム右側にあるハンドルで、テーブルの上下方向の位置を調整するのに用いる。
ドリルチャック:ドリルビットを保持する部分。ドリルビットのシャンク部をツメで挟んで固定する。
チャックハンドル:ドリルチャックをしっかり閉めるために用いる小さなハンドル。
ドリルビット:ドリル刃本体。上部の刃のついてない範囲はシャンクと呼ぶ。