寸法:290×135×25
型番:-
□概要
主に鉄鋼材の溶接で用いるハンマー。
ハンマー頭は一方が鋭く尖った尖頭型、もう一方が平たく尖った楔形となっている。
被覆アーク溶接等で溶接後の母材表面に付着するスラグ(溶接部の保護被覆材)やスパッタ(溶接アークにより飛散した溶着金属)を削り落としたり、ガス切断で切断面に付いたノロやバリを取り除いたりするのに用いる。
□使用方法
①スラグの開削
尖頭型の側でスラグの表面を叩くことによりスラグが崩れ、脆い粉状となって剥がれやすくなる。始端方向に尖頭を傾けて若干斜めに叩くようにするとスラグが剥がれやすいとともに溶接部への打痕の防止となる。
開先内部等の入隅部分は特にスラグが残りやすいので、尖頭型の側を使って重点的に削り出していく。
ある程度取れたらあとはワイヤーブラシをかけて母材面にスラグ粉末が残らないようにする。
②スパッタの切削
まず、楔形の側を母材表面に当てて滑らせるようにして付着したスパッタを削り取る。
それでも取れない大きなスパッタは、ハンマー自体を寝かせ、尖頭型の側を横から母材表面に滑らせるように、スパッタ側面に尖頭を当てるような形で当てて取る。
通常のように尖頭を母材面に対し垂直に当てると打痕となるので行わないこと。
③ノロやバリの除去
ガス切断後の母材をつかみばしでしっかり持ち、尖頭型の側でノロを叩いて落とす。
また切断面にバリが残っているので、楔形の側で表面をこするようにして削り落とす。
□各部機能