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017.甘美屋精肉店

坂下の立呑み(できるはず)スポット

今の坂下通り商店街には、ちょっと座ってくつろいだり、ちょっと何かを食べたりできる場所は無い。

ましてや立呑みなんて・・・。

そんな商店街の中ほどで、ひっそりと開店している甘美屋精肉店。

ここには、この商店街がもっと賑わう場所になる可能性を感じる。


店先に置かれた串焼き機。

近年池袋駅前にやきとん屋が増加しているけれど、そんななる前からここではやっている。

「すぐ焼きます!!」と書いてある通り、ショーケース上の小さな窓から声をかけると元気な女将さんが出てきて串を焼き始めてくれる。

実はすぐ横には飲料冷蔵庫もあるので、飲みながら串を食べることも、原理的には可能だ。



2代目店主の雨宮寛宏さんと女将が二人で切り盛りしている。

店名の「甘美屋」は苗字「雨宮」の当て字だそうだ。

初代の雨宮宏司氏がこの場所に引越して店を開いたのは昭和23年(1948年)頃のこと。

大明小学校もまだ無く、現在の旧ハタボウリング+マルエツの場所は材木置場だった。



マーケットがあった一角

当時の坂下通り商店街はとても賑わっていた。

この店の対面には駒野屋という一般食料品店や山庄園という日本茶専門店があり、さらにその路地の奥に坂下マートという大きなマーケットがあった。


けれど現在、坂下マートの閉店を皮切りに、商店街は歯抜けになっていった。

商店街が歯抜けになれば、そこでモノが揃わない。だから人が更に来なくなる、の悪循環。

元気な女将も、「今は人通り自体が無いからね。」と寂しそうに話す。



帰りにちょっと、焼きたて・揚げたての一品を

精肉の他、惣菜や弁当もあるし、実はカレールーなども取り扱う。

惣菜のショーケースが少し寂しいのは、基本的に注文を受けてから作る焼きたて・揚げたてスタイルのため。

事前に電話すれば、受取時間の指定ができる。


商店街の肉屋といえばコロッケ、ということでおみやげに。

おまけで唐揚げをつけてくれた。

共に揚げたて。

粒の大きなパン粉の衣の中に、とてもクリーミーなじゃがいもの食感と味付けが心地良い。

この存在を知っていたら、絶対にもっと多くの人が買いに来るはずだ。



甘美屋精肉店

豊島区池袋3-38-3

03-3971-3794

11:00-14:00、16:30-20:00(日・祝休み、不定休)

●精肉(100gあたり)

豚ロース 230円, 豚バラ 160円, 豚コマ切れ/ひき肉 125円,

黒毛和牛(すき焼き・ステーキ用) 1,400円等

●やきとん

豚バラ/ネギマ/豚シロ/ハツ/レバ/鶏モモ/鶏ネギマ 各一本100円、和牛 一本400円

●惣菜

コロッケ 105円, メンチカツ 150円, 豚肉の大葉ハサミ揚げ 130円, 若鳥唐揚げ(100g) 200円,

ロースかつ 320円, 焼豚(100g) 350円, ポテトサラダ(100g) 160円等

●弁当

ソースカツ弁当 450円

土日の昼みらい館大明にて出張販売実施中

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