【開催場所】
南町の元アイロン台工場作業所
【日時】
2019年8月5日 17:30~
※15:00-17:30 棚卸し02(古い加工道具の写真撮影・アーカイブ化作業)
【参加者】
・板橋の理科大好きエディター
・東小金井のグラフィックデザイナー
・勝どきのゲリラペインター
・南町の建築士
【空想過程・様子】
まずはHACOBEさんとの棚卸し02。
前回手が回らなかった金槌や金属加工用鋏などを撮影。
前回撮影した分が、早速試作品としてポストカードとシールに。
ありそうでなかった、玄人心をくすぐるプロダクトになりそう。
この絵を使って、11-1 Studioのオンライン道具図鑑を整備中。
その後、夕方にはTALKのメンバーが加わって、まずは街歩き。
今回のコースは、旧ハタボーリング場前と庚申通り商店街〜高松商店街。
これらの商店街や坂下通り商店街は、池袋西口〜池袋三丁目〜要町〜椎名町〜西池袋と続く一連の「池袋十三連続商店街」とも呼ばれる通り。 (落語家三遊亭円丈のサイト参照)
通りとしてはえびす通りと呼ばれ、江戸時代の環状道路がそのまま残っているのだそう。
どおりで道幅は狭く、所々に庚申塚や地蔵堂などの目印が点在している。
商店街としてはだいぶ消滅して歯抜け状態。
けれど不意に、古くからの金工工芸屋があったり、花卉屋やガレージギャラリーがあったり。
散策中に思わぬものから話が弾むことも。
初めの庚申堂の脇にあった、昔ながらの街区地図。
よく見るとトタン板に全て手書きで味があるし、配色のセンスもなかなか。
で、なぜか文字が消えている箇所もちらほら。
(マルエツストアの’ストア’の文字等)。
多分、そこだけ別の色のインクで書いていたのだろうと推測。
今回は塗料のプロも参加していて、「赤は退色しやすいから、おそらくそこだけ赤インクだったのでしょう。」との結論。
やがてその通りが90度カーブする場所には延命地蔵堂が。
表具屋、燃料屋、タバコ屋、蝋燭屋など、なかなかお目にかかれない店が次々現れる。
その後は11-1studioに戻って空想トーク。
・日常の不便を自分で直す「百姓型のものづくり」
・0→10の発明型ものづくりだけでない、4→6や2→8の日常型ものづくりのための場
・技術を分散、プロに頼めるところは頼む
・カスタマーと職人の通訳役としての建築家
・「ゲリラペイント」活動
=(街の傷んだ塗装をゲリラ的に修復、エイジングも施して気づかれないように)
・知らないうちに少しずつ街が修復されていく
・地域の「ゲリラペインター」の育成
・とりあえず各地の古い街区地図を少しずつ修復していく
・現代の商店街に必要なものとは?八百屋・魚屋じゃないとしたら?
・商店街案内所(商店街をキュレーション)
・行商商店街(固定家賃のリスクを解消)
・「ものを買う」ではなく「ものがたりを買う」
・借りられる空き店舗をもっとアクセシブルにする
など、話題はものづくりの潮流の話から商店街の活性化方法など多岐に。
印象的だったのが、<修復>+<ものづくり(技術)>+<街並み>という視点。
街並み(例えば全長約3.5kmに及ぶ十三連続商店街)をいっぺんに変えるのは非常に難しいけれど、「修復」というキーワードから始めたら、手をつけられずに打ち捨てられている場所への処方箋になるのでは、そんなことを感じた。
実はこういうシリーズは2回目が一番難しい。
でも面白い参加者に恵まれ、自然とそのハードルは超えられた気がする。
3回目、4回目...と続けて、さらにいろいろな可能性を広げていきたい。
【連携・参考】
いたばし空想地図
ひらめきドア(ものづくり交流場)
HACOBE
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