【開催場所】
南町の元アイロン台工場作業所
【日時】
2019年9月22日 14:30~
【参加者】
・板橋宿の人
・大山の設計屋
・要町の造形屋
・南町の建築士
【空想過程・様子】
今回の集合場所は東武東上線下板橋駅前から。
谷端川北緑道を南下しながら、周囲の面白い場所を見つける散歩ワークショップ。
基本は緑道上を、でも気になるものがあったら自由に脇道に逸れて確かめに行く、というゆるいルールで。
緑道=区境なので、左側が豊島区で右側が板橋区の関係性が続く。
今回は歩きながらの空想だったので、その空想を現地写真とともに紹介。
・トタン建物を正面に将棋を差せる特等席
↑東上線車両基地脇の谷端川北緑道沿いに見つけた遊具とトタン建物。
・手動立体物トレース彫刻機の作業見学会
↑アレグロ第二工房にある立体物トレース彫刻機。3Dプリンタ&スキャナのアナログ手動版。最近は使える人も限られるのだそうだ。使う様子は釜爺(千と千尋)さながらとのこと。
・空き家住人代行サービス
↑川沿いにも散見される空き家。紙に印刷された物件情報が掲示されている昔ながらの不動産屋。
・川沿い密集地の建替困難建物に対する改修プロトタイプ公開
↑川沿いなので工事がしづらく、新築にすると建築可能面積も減ってしまう住宅たち。
・山手通り等、本来の川/街のつながりを分断する要素を消去した「つながりイメージマップ」
↑街を分断する熊野町交差点。
・遊具場跡と工場の白い壁面を使った子供人形劇/影絵劇
↑遊具が取り払われ、壁画もボロボロの寂れたスペース。
・移動人形劇で峠越え/地獄等の場面の舞台になる、強烈なアロエの群生(多分住人の自主栽培)
↑アロエ、アロエ、アロエ。すごい繁殖力。ところどころ食用に切られた跡がある。谷端川南緑道になると、北緑道より住宅との距離が近く、住人の植木などがはみ出して置かれていることが多い。
そして話題は、同じ板橋区で進行している大山ハッピーロード商店街の大規模開発のことへ。
50年以上前の道路計画実行のために、ハッピーロードの最大の特徴であるアーケードの過半を取り壊し、その交差部にタワーマンションと複合商業施設を建てる計画が進められているとのこと。
自分も後でその完成イメージを見たけれど、丸の内が大山に移植されたような場違い感を感じた。
板橋区に豊島区=池袋のような絶対的な中心は無いとはいえ、区役所から一番近い繁華街で大規模利権が集中しやすい大山。同様に利権とせめぎあいながらも、残る歴史をなんとか活かしてまちづくりをしようとしている板橋宿・仲宿。
そんな中で、11-1 Studioのある南町と池袋3丁目界隈。
考えてみれば板橋区からも豊島区からも辺境のエリア。
区境、密集する住宅、かつて川(谷端川緑道)と水路だった細い路地、南側に大きな工場。
行政や開発者からすると、多分本当に手を付けづらい、手をつける旨味の無い地域なのかもしれないが、その旨味の無さこそが、古いものが比較的今までもこれからも残りやすい状況を生んでいるのかもしれない。
そんなことを思った。
アクションを起こせる大人が地域に一人いる。
そしてその人たちが連携して、点が線から面になっていく。
その過程を楽しんでいきたい。
【連携・参考】
いたばし空想地図
ひらめきドア(ものづくり交流場)
HACOBE
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