【開催場所】
南町の元アイロン台工場作業所
【日時】
2020年2月11日 14:00~
【参加者】
・板橋の理科大好きエディター
・東小金井のグラフィックデザイナー
・上池袋の建築家
・小豆沢の焙煎士
・南町の建築士
【空想過程・様子】
今回のコースは、池袋三丁目にある日本香堂東京本店工場の周縁部。
実はこのあたり、かつては長崎村(椎名町・千川・要町にあった村)に属していた。
つまりこの地域には南町と池袋村と長崎村の境があり、それぞれが別の地域だったのだ。
もしかすると、地域交流などがあまりこの地に起こらないのはそんな理由もあるのかもしれない。
まずは11-1studioからほど近い、昨年末に店主高齢化により閉店してしまった材木屋さんを見学。
木倉庫の土間や小屋組に圧倒される。
隣地日本香堂との境界にある葛藤痕跡(?)なども見ながら、細い路地を抜けると壁面にゾウとキリンが顔を出すアレグロ本社を見て、日本香堂工場の縁に沿って谷端川緑道へ。
道の微地形に気づいたり、猫を見つけたり。
良い天気も相まって、緑道の遊具ではしゃいだりする人々も。
その後は11-1studioに戻って空想トーク。
閉店してしまう材木屋さんや歩いたエリアでできそうなことを自由に空想する。
・木材・お香の香りとお酒を愉しむ材木屋BAR
・オープンな香り研究所
・離れの作業場として材木店活用
・持続させるという観点を一旦捨て、問題意識を投げかける
⇒同じ問題意識を持った人が集まる場(材木屋閉店間際イベント)をやってみる
・旧材木屋マルシェ
・残材消費ワークショップ
・旧材木屋アトリエ
・自由にしていい遊び場
・お金を回収するポイントはコレとは限らずアレかもしらない
・企業CSR×NPOを地域活性に巻き込み
・商店会or町会職権で公園を貸し切る
・廃銭湯でコーヒー焙煎
・電動アシスト付リヤカー物流
・ショッピングカート物流
・工具 文字を読みたくない人向け動画チャンネル
・ネコさがし割引
など、今回もいろいろな視点から空想が生まれた。
「持続させるという観点を一旦捨て、問題意識を投げかける」
という姿勢はまさに自分も共感。というより、たぶんその他に方法はないと思う。
今まではそんな問題意識を共有する場すらなく、選択肢の無い済し崩しの中でいろいろなものがスクラップアンドビルドされて来たのに対して、そんなあり方おかしいよねという人は実は多いし、それだけでなくそんな人々が集まればなにかできるという機運が最近ではいろいろな地域に見られる。
残すこと自体を目的とするのではなく、そんな機運が生まれるかもしれない場をまず作ること。
その後どうなるかは予定調和ではなく、そこで起きる化学変化に委ねていくこと。
南町TALKも今回で5回目。
なんかそんなやり方が、本当にできそうな気がしてきた。
【連携・参考】
いたばし空想地図
ひらめきドア(ものづくり交流場)
HACOBE
かみいけ木賃文化ネットワーク
名前はまだない珈琲店
Comments