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2018.12.09 旧飼育小屋周辺計画

更新日:2019年6月30日


大明の近所に住む建築士の砂越です。

前回11/25に佐藤先生から聞いた、ここを庭作業の合間に皆で一休みできる場所として整備したいという計画と、魅力的な水彩画パースに触発され、是非一緒にこのアイデアを実現させていきたいと思いました。

今日は、水彩画パースのイメージを元に、建築の観点から考えた実現方法を参加者の方に聞いてもらいました。



01.色について-庭を引き立たせる背景



イングリッシュガーデンには花や葉など多種で非常に鮮やかな色が存在します。

そんな庭に建つ小さな建物たち。

建物たちが主張するというよりは、庭の色彩を引き立たせる背景として存在する。そんなあり方がここでは良いのではと考えました。


写真は、ピーター・ズントーというスイスの建築家が、ロンドンで作ったパビリオンです。

イングリッシュガーデンを再解釈し、中庭に多様な植栽による色彩が、そしてそれを囲む壁面の木材板は黒く塗装されています。


黒い背景に植物の色彩、とても上品に見えます。 ここではこの色彩の考え方を取り入れたいと考えています。






02.使い方について-農家の縁側のような場所


旧飼育小屋には簡単な農具が置かれる予定。

その周りで座ってお茶を飲んだり、団欒したり。

そのイメージはまさに農家の縁側のような場所。

庭講座の人だけでなく、他に畑いじりをしている方々、大明図書室に読書しに来てる方々など、

いろいろな人が共に使える場所。


けれど今は柵に囲われ、座れる場所すらありません。

まずは、居心地を阻害している、校舎側の柵を撤去します。


そこに何人かで座ったり荷物を置いたりできるベンチを作ります。

外部でそしてローコストかつローテクな方法ということで、コンクリートブロックを2段ほど積んで作れないかと考えています。




03.構法について-百葉箱を再解釈する






前回解体した古い百葉箱。

いろいろな形の材が複雑に組み合わされて、多数の釘で止められていました。


百葉箱のような通気性を持った屋外展示ケースを、もっと合理的で単純な材料どり・構法で再現できないかと考えました。










材料の形は、縦材と横材の二種類だけ。

これを横に交互に積層させていき、最後は通しボルト4本ほどで圧接、それを既存の台へ載せます。

参加者の方からは概ね好感触をいただきました。

もちろんこれは初期のアイデアなので、技術的にまた実用的に、全てこのとおり実現するとは思っていません。


庭をつくる人々が自分たちの手で荒地を、使えるそして美しい場所にしていく。

たぶん、建築の人間が勝手に提案して専門家だけで進める計画にはない魅力が、このプロジェクトにはあると思っています。

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